2011年12月7日水曜日

紅葉の京都:鹿王院


京都に行くときはいつも朝一番の新幹線に乗る。
それも、混雑が予想される休日は避けて平日に行く。

京都駅に着くのは8時ちょっと前! するとちょうど朝のラッシュと重なる。
サラリーマンやOL・学生でごった返す京都駅で、満員電車に乗った学生時代をふと思い出したりする。(のんびり田舎で暮らしている身には、たまには都会の喧噪もいい。あくまでも、ほんのたまにはであるが・・・。)

今回は京都駅で嵯峨野線に乗り換えて嵐山まで行った。
このパターンはけっこう多い。
以前、身動きもできないような混雑に巻き込まれて懲りたので、それからはいつもひと電車遅らせてのんびりと座って行く。


嵐山の駅も一昨年だったか改修を終えてすっかり綺麗になっている。
京都駅では晴れていた空が厚い雲に覆われてきていた。
少し天気が心配になってきたが、今さら帰ることも考えられないので、もちろん今回の計画通りに回ることにした。
(いつも最終的な計画の詰めは京都に向かう新幹線の中でする)

今回はまず、今まで行ったことのない鹿王院に向かうことにして、嵯峨嵐山の駅前から南東にのびた住宅街の細い道に入った。
おおよその目安を付けた辺りで左折すると、幼稚園?の横にそれらしい山門を見つけた。

しかし、周辺には子供を送ってきたらしい母親がいるだけで公開されている寺院のような感じはない。
恐る恐る山門の内側を覗くと、右側に小さな受付のようなものがあり、小さなガラス窓を開けて女性が顔を出した。
「ここは拝観させていただけるのですか?」と伺うと、300円の拝観料でパンフレットを手渡しながら、簡潔に拝観の案内をしてくれた。

空は曇っていて辺りはやや暗かったが、山門から真っ直ぐのびた石の通路は見事なモミジのトンネルになっていた。



拝観の入り口を入ると誰も人はいないが、下駄箱やスリッパのたくさん入った箱が置かれていた。
ここから上がってよいのだろうと考えてスリッパに履き替えていると、奥に人の気配がしたので声をかけると、自由に拝観して下さいとのことだった。
どうも私がこの日の最初の拝観者のようであった。


庭を眺めながら、客殿・舎利殿を見学した。



そんなに広い庭ではないが、落ち着いた風情のある庭だ。

舎利殿も自由に入ることができる。


一通り見学して入り口に戻ると下駄箱のところに拝観者が一人入ってきた。
本日2番目の拝観者だ。


山門に戻る通路に出ると、タクシーのドライバーに案内されたおばさんの4人グループに出会った。
苔の庭に足を踏み入れてモミジの葉を拾うなど、やはりなかなか騒々しい。


早々に退散することにして山門を出た。



今回初めて訪れたがとても気に入ったので、来年以降も秋のコースに組み入れたいと思う。
大満足の鹿王院だった。


次は宝厳院に向かう。

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