2011年8月19日金曜日

思い出への旅:プラモデル

隣接する市の博物館でプラモデルに関する特別展が開かれているので見に行って来た。

戦車に軍艦・戦闘機・レースカーなどの昔懐かしいモデルがたくさん展示されていて、その中には私も作ったモデルも多数あり、小学生の頃のことが懐かしく思い出された。

当時の私は毎日のように暇さえあれば近くの模型店に出掛けていた。
プラモデルなどを買うために、小学校2年生の頃から小遣いは、毎日ではなく1ヶ月分をまとめてもらっていた。それで気に入ったプラモデルなどを買うわけだ。
ほしいものが高価で2カ月分をためて購入することもよくあった。
当然のようにお年玉などはすべてプラモデル等の模型か、それらの製作に使う道具を買うのに遣ってしまった。

そのせいで、こつこつためてドーンと遣う、無駄遣いはしないなど、それなりの経済観念は幼い頃からしっかり身についた。(よいことかどうかは自分では分からないが・・・)

空き缶をつぶして切り出したブリキを使ってブザーを作ったり、木ぎれを利用して船を作り、それにモーターを取り付けて電動で動くようにしたりと、思い出してみると電気コードの接続のためにハンダごても買いこんで使うようになったのもその頃である。

ブザーを作るときには、電磁石の部分の磁力の強くするために、エナメル線の太さや長さ、巻き方の違いによる磁力の強さの違いなども自分で調べたりした。
高じて、既製のモーターを分解して、エナメル線を交換して巻き直し、回転数をあげたり、力を強くしたりの改造もした。
思いつくとなんでも自分でしてみないと気が済まないのだ。


その頃の私は、いったん何かに取り組み始めるとそれに夢中になって、他のことは一切どこかにいってしまった。たまにトイレに立つくらいで、母親が何度昼ご飯だといって呼びにきても耳に入らず、そのまま昼食を食べないままに、夕方薄暗くなって手元が見えなくなるまで没頭していた。
母親も慣れたもので、何度かそんなことが続いてからは、2~3度声をかけたら食事を片づけてしまうようになっていた。

思い出すと、我ながら子供らしからぬ子供だったとあきれてしまう。


しかし、今の自分自身をふりかえってみると、やはりあの頃の面影はどこかにしっかり残っている。
人の性格はそんなに簡単に変わるものではないようである。



こうしてみると、一つのことに夢中になって取り組む良い子だったみたいにも見えてしまうが、実はとんでもない失敗ばかりしでかしていたほうがずっと多かった。

それはまた書きたいと思う。






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