最近、特に夕方の散歩の時に、こんなにたくさんの柿の木があったかなあ?と不思議に思ってしまうほどに柿の木が目に入る。
秋の深まりとともに柿の木などの落葉樹が徐々に葉を落として周囲の景色は少しずつ寂しくなってきた。
そして、葉の陰に隠れていた柿の実がその姿を見せ始め、まだ緑だった実が日毎に赤く熟してきている。
どことなく暗く沈んだ田舎の夕暮れの景色の中では、夕日に照らされた柿の実が一層赤みを増して際だって見える。
私は、秋の夕暮れ時の農家の庭先に実をつけた柿の木がある景色が好きだ。
これといった理由はない。
ただなんとなくしみじみと秋を感じてしまうのである。
なにかしら幼児期の記憶に重なり合うものがあるのかもしれない。
とにかく、私の中にある秋のイメージが凝縮しているような気がする。
あっという間に日が沈んでしまう前のほんの一瞬の情景であることも一因だろうか。
ところで、わたしは柿は食べるのももちろん大好きである。
最近の果物の媚びたような甘さとは違う控えめな甘さがよい。
どちらかと言えば、実が堅めで歯ごたえがあるほうがいい。
柿はお酒を飲んだ後の体にもいいとか・・・。
酒飲みの私には、これも柿を好んで食べるもう一つの理由かもしれない。
(無意識のうちに体が欲しているかも・・・?)
例年この時期になると、柿が実ったからといって持ってきてくれる人が何人かいる。そのため、店で柿を買うことはあまりないような気がする。
ありがたいことである。
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