2011年9月18日日曜日

ちょっと公園までの旅:曼珠沙華

久しぶりに青空が広がっている。
といっても、朝の散歩に家を出たときにはまだ薄暗く、空の色まではよく分からなかった。

いつものコースを歩いていると、いつも出会う人達と顔を合わせる。みんな同じように、久しぶりに晴れましたねえ、などと声を掛け合う。

川に沿った道端には曼珠沙華(彼岸花)が開花していた。先日まではすうっと伸びた先に蕾が見えるだけだったが、あちこちで一斉に開花していた。

いつもよりも一週間ほど早いようだ。
彼岸花とはよく言ったもので、例年は見事に秋のお彼岸に合わせて咲く。


子供の頃はこの彼岸花が嫌いだった。特に理由はなかったのだが、なんとなく綺麗だとは思えなくて好きになれなかった。

子供の頃近所を駆け回って遊んでいてこの花を見かけるところといったら必ず墓地だったからかもしれないし、あのあまりにも強烈な赤い色にかえって不気味さを感じたのかもしれない。

彼岸花の球根には毒があるのでモグラが来ないようにするために植えられたのではないかというようなことも聞いた。
確かに田舎の農道や田圃の畦にはたくさん咲いていて、なんとなく納得してしまう。
そういえば我が家の裏の用水路沿いの公地には彼岸花は咲かない。だからなのか毎年モグラの穴でボコボコになっている。


いつの頃からかこの彼岸花が好ましく思えるようになった。いつからなのか?なぜなのかは分からない。
今では、田舎の道路沿いや川の土手を真っ赤に染めたこの花を見ると秋を実感する。




家の庭にも植えてあるが、我が家のものは白い色の花が咲く彼岸花である。(ちなみにこれは赤い花のものよりも一週間ほど開花が早い)
赤いものもほしいと思いつつも、まだ植えてはいない。

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