ほぼ予想通りの5時をすこし回った時間に片山津温泉の宿に到着した。
夕食時間を6時30分にお願いして部屋に入る。
一息入れたところで早速風呂に入ることにした。
風呂に入るとなんとなくその日の宿の客の入り具合が分かるような気がするが、この日は数人が入浴しているだけで、そんなに混雑しているような印象は受けなかった。
そんなに大きな浴室ではなかったが、狭いと感じるようなことはなかった。
1日中車の運転をしてあちこち歩き回ってくるとやはり疲れがたまっている。そんな時、まず風呂に浸かってゆったりとした気分で思い切り体を伸ばすと一日の疲れがすぅーっと抜けていくような感じがする。湯上がりに飲むビールの一杯も格別である。
6時30分に食事会場に行く。
風呂で想像したよりも客は多かった。
今回の旅の第一の目的は松茸を食べることだ。
すでにテーブルに食事がセットされていた。
蟹一杯にアワビ1個・焼き松茸・牛ステーキが付いているコースだが量がやや少なかった。
蟹の丸ごと一杯は、見た目ははでだが食べるのが面倒なので、私はあまり好みではない。一生懸命に蟹の身を取り出しながらビールを3本飲んでご飯にした。
蟹を剥き疲れた食事だった。
食後にひと休みしたらまた風呂に行く。
温泉に行ったときにはだいたい4回入浴する。
宿について1回、食後に1回、寝る前に1回、朝起きて1回の計4回だ。
今度は大きく開いた浴室の窓から見える夜景を眺めながらゆっくりと湯に浸かって夕食の時に飲んだビールを体から抜いた。
風呂からあがったら飲み直しだ。
早速、今日狼煙の道の駅で買ってきた珠洲焼きの焼酎杯を使って飲む。
焼酎や水は車の車載用の冷蔵庫に入れて持ってきている。もちろんつまみもだ。
地図や旅行雑誌を見ながら翌日の行動計画や走行ルートを検討する。これもつまみのうちに入るかもしれない。
どれも外せない旅先での楽しみである。
見るとはなしに点けっぱなしになっているTVからたまに流れてくるローカル局の放送番組もその地域の土地柄が垣間見られて楽しいものである。
そんなことをしている間に時間も11時を回ると、寝る前にもう一度風呂に向かう。
この時間になると浴室は閑散としていて、入浴している客は1~2人いるかいないかである。
がらんとした湯船にひとりでゆったりと浸かって一日を振り返る。
あっ!家に連絡するのを忘れてたということもよくある。
今回も1度も家に連絡を入れなかった。たった3日だったし、「便りのないのはよい便り」ともいう。
まあよしとしよう。
朝はいつものように4時30分に目が覚めた。毎日朝の散歩に出掛けるために起きる時間だ。
日の出が5時半ごろだと思われるので、5時を過ぎたら朝風呂に入るつもりだ。
TVのスイッチを入れて5時まで朝のニュースを見る。
5時になったところで風呂にに向かう。
浴室は男湯と女湯が入れ替わっていた。そういえばチェックインの時に、3時に浴室を男女入れ替えると言っていた。
当然だが入れ替わった男湯(昨夜の女湯)に入る。
脱衣場がとんでもなく広い。ガランとして誰ひとりいない。浴室にはいるとこれがまた広い。昨夜の風呂の3倍は優にありそうである。
シャワーを浴びて目を覚ますと、全面が大きな窓になっているところまで行く。窓が水滴で曇っているので、外の景色がよく見えるようにそこにお湯を掛けて見通しをよくしてから湯船に浸かる。
窓は東の方向にある湖に面していて、湖上に朝日が昇ってくる光景が見られるはずである。
空がしだいに白み始めてきている。すこし雲も懸かってそれが赤く染まる。
やがて湖上に朝日が昇ってきた。
この、まだ暗い空がだんだん明るくなって、日が差すまでの空の変化がなんとも言えず好きである。
自宅にこんな景色が味わえる風呂が作れたらいいと思う。
(地震が来て家が壊れたら今度はそんな家を造る。でも今の家は震度6程度では簡単には壊れないように造ったが・・・)
朝風呂でさっぱりしたところでやっぱりビールの1杯も飲みたいがこのあと車の運転をしなければならないので残念ながらそれは断念する。
これが車で出掛けるときの唯一最大のマイナス点だ。
風呂からもどると荷物の整理をして、7時から朝食だ。
朝食はバイキングで好き嫌いの多い私にはありがたい。品数も多くなかなか味も良かった。
8時宿出発。
今日は天気もよいので東尋坊をまわろう。
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