多少開けた平坦な所に出ると所々に輪島塩をつくる塩田が見られる。途中二カ所ほど立ち寄って設備や道具・製塩に関する資料等を見学した。
そしてついでに、どこに行っても目にする「塩サイダー」なるものを試しに1本飲んでみた。かすかな塩味がしてすっきりした飲み口だったが、1本(200ml)を飲み干してしまうと炭酸でお腹が張ってしまって多少苦しかった。
塩田を見てひと休みしたら再び輪島に向かうが、もう一カ所予定している見所がある。白米という地区にある棚田である。
白米の千枚田として棚田百選にも選ばれているところで、棚田としてはスケールが大きくなかなかの見応えである。
そろそろ収穫の時期で、稲穂が黄色く色づいた光景が見られるのではないかと期待していたが、まだ少し早いようだった。
白米千枚田 |
ここには「千枚田ポケットパーク」という小さな道の駅があり、平日にもかかわらず観光バスなども立ち寄っていて、狭い店内は観光客でごった返していた。
輪島市周辺に宿泊した観光客が、朝市を見たあとに流れてきたという感じであった。
私はこれとは逆で、今から朝市を目指す。
輪島まではあと10キロといったところだ。
10数分で市街に入ると市役所の駐車場をに車を入れた。時間はちょうど12時を回ったところで、昼休みに入った市役所の職員と思われる人達がぞろぞろと庁舎から駐車場のほうに出てきていた。
車を降りると急いで朝市通りに向かった。途中の観光バスの駐車場などは閑散として1台のバスも無かった。観光客らしい人通りもほとんどない。少し不安になった。
いつもなら屋台のテントが立ち並んでいる場所が見えてきたが何もない。メインの朝市通りに出ると、通りは閑散としていてすっきりと遙か彼方まで見通せた。片づけをしている数人のおばちゃんがいただけであった。
以前はこの時間でもまだ店は出ていたように思っていたが、記憶違いだったようだ。
特に何を見たい買いたいというわけでもないし、海産物が中心でどちらかといえば私は苦手なところなのでそんなに残念な気持もない。
駐車場にもどる途中にちょうどそば屋があったのでそこで昼食にした。カツ丼セットなるものを食べたが、思った以上に量が多いうえに、途中で飲んだ塩サイダーの影響も残っていたらしくすっかり満腹になった。
このあと眠くならないか心配になった。
何か輪島の土産になるものでも見ようと思って、かつてはここまで鉄道が走っていたという名残が残る輪島駅前(ここも正しくは輪島駅跡前というべき)にある道の駅「ふらっと訪夢」に寄ることにした。
土産と一緒に、ちょっと(すごく?)高いが、何か輪島塗の小物でも買おうかなどと考えていた。
数分で輪島駅前には着いたが、駐車場はがら空きである。
車を降りて建物にはいると、広いスペースが観光案内所のようになっていて、一カ所小さな店舗が入って細々と土産物を売っていた。
ここも以前はもっと多くの店舗が入ってたくさんの土産物が並び、買い物をする大勢の観光客で賑わっていたのだが・・・。
すっかり買い物をする意欲は失せてそのまま車に乗り込んだ。
今回は昼食を摂るためにだけ立ち寄った輪島であった。
どこに行っても何となく観光客が少なくなっているように感じたが、これも気のせいだろうか、それとも大震災の影響がこんなところにも出ているのだろうか。
時間は1時半。穴水に向かう。
穴水からは能登自動車道を走ってまっしぐらに金沢兼六園だ。
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